和敬と清

「客組が大事」を再考してみた。


「客組が大事」な理由のひとつに、同じ茶碗の濃茶を飲むことがあるかもしれない。

なぜなら、嫌いな人間と間接キッスは嫌だからである。

それだけ吸茶は親密さを高める行為だ、ということでもある。


そして、強制的に親密にならされる、と言う行為は、双方が歩み寄る気持ちが最初からなければ、ただの苦痛だろう。


そういう意味で、天正期の吸茶への転換は、和敬の意味と清の意味に微妙な影響を与えたかもしれない。