茶道規範3 聞書 茶の湯約束


本書は、一巻を開くと栞が入っていて、こう書いてある。

初學者は第四巻茶道便蒙抄聞書を主とし、第二巻の圖式を併せて研究せられたるがよろし。
第一巻茶道便蒙抄及第三巻茶道要録は參考資料とせらるヽがよし。

御親切にドーモ。


というわけで第四巻を読んでみることにする。

茶道便蒙抄聞書は、茶道便蒙抄を少々手直しし、補足したもの。

第一 茶の湯約束の事

一 貴人は參て伺ふべし、御相伴も思召を伺て定むべし(略)
一 同輩には手紙にても連状にても不苦(略)

茶道便蒙抄が同輩→貴人の順なのを改めてある。
でもこのくらいの改変はわざわざ扱わなくてもいいかな。

一 知る人にても無之方より何日に御茶の段誰より承り候間參度よし申來人あらば必ず御出あるべき段忝よし挨拶すべし

これは茶道便蒙抄にない項目だ。

知らん人からでもお茶の連客に誘われたらオッケーしなさい、ということかな。

こーゆー茶道便蒙抄にない項目に注目したい。