茶道規範5 聞書 床の内の事

一 古代眞の手前四疊半にて眞の臺子の時三幅對を置たる事あり、
其時は中祖師の類なれば左右は花鳥にても宜し一幅物も用ふ

茶道便蒙抄にない項目。

台子が書院のものであることを考えると三幅対はありだと思う。
この場合三幅の中央は仏画でないといけないと言っているようだ。
だがこれは唐物の嗜好ではないよな。

一 掛物は戯に非ず道也
因て書面の如しと偏和尚も云はれし也能々考ふべし

偏和尚は宗偏だろう。
これは掛け物を、趣向の判じ物にするな、という禁なのだろうか?
まぁそうだよな。

一壷飾の事。主客共に習事とする也
葉茶壷は口切に出すべし常に出しても苦しからず袋棚にも飾る。
沈壷薫壷は堂庫にても飾る

茶壷が「習事とする」程度に(ちゃんと)廃れていた事が分る。

だが茶壷を袋棚に飾れるものだろうか?そんな場所に飾って客はうれしいんだろうか?そして亭主は使えるのだろうか?

沈壷薫壷は何だろうか?堂庫に飾る、というのはどういうことだろうか?

この項謎だらけである。