茶道規範19 聞書 廬地樹木禁好並塵穴の事


聞書第一の最終章は「露地と塵穴」の項。
でも構成のミスなのか茶道便蒙抄にない上に「露地と塵穴」に関係ない事が入っている。

一 口切又は尊貴へ茶上る時は所々改むるなり
侘び人は茶點前の疊一疊計りを替る。
末流には客居をかへる事あしヽ。
尊貴へ上る茶を點る所なれば茶堂前を替る古實なり。
扨四つ目垣しめ直し等古き竹を殘す。
猿戸雪隠の戸は青竹を打ちかへ古き板を交て殘す
是も侘び一体なり

四つ目垣や猿戸雪隠は置いといて、畳の話。

尊貴は判る。口切は「茶人の正月」だからか。

点前畳を変えるのは、当然清潔感だと思う。

でも実際には点前をする「膝前〜水指間」のお茶を点てるゾーンより、膝下の立ち居ふるまいゾーンの擦り切れの方が問題だ。カルチャー共同茶室で稽古している身としては大問題なんだぜ。


「末流には客居をかへる事あしヽ」は判んねーな。

他流では「客居を変える」けど、それはいかん、といっている。
居替わりのことじゃないと思うんだ。文脈として。
まさか茶室を新造するという話ではないと思うんだが…。