茶道規範20 聞書 茶の湯約束の事

客作法編。

茶道便蒙抄ではこんな感じ。

一 茶主より何幾日に。御茶進度との状來る時。必其節可參と返状遣すべし。
(略)

亭主から「何日に御茶しますよ」と連絡が来たら「必ず参ります」と返事しなさい。

え?でも都合が悪い日だってあるよね?という疑問に、聞書は答えてくれる。


では聞書追加部分。

要用あらば別段に斷るべし
若し此方の用事の為に催し相止みたる時は不興なり。
斷り云ふ時は御構なく御相客招かれたし。拙者は重て召加へらるべきの段叮嚀に書状にても遣はすべし。
貴人又は師家たらば參りて言ふべし。
能々了簡あるべし。

一辺はOK出しといて、後で断りなさい。
もしNG出して、それが原因で最低催行人数割ってたら気まずいじゃろ?
断るときは「あー、すんません。行けなくなりましたけど、他のお客さんは呼んで上げて下さい。僕はまた次の機会ってことで」みたいなことをメールしろ。
偉い人と先生には直接申し上げに行くこと。
ま、よー考えろ。


とある。
運用としては、まぁ納得いかなくもない。

でも、招いた客から全員OKが返ってきても、まだ安心できない世界ってのは、亭主にとっては案外苛酷かもしんない。