茶道規範27 聞書 道具とも所望して見る事
道具の拝見。
茶道便蒙抄;
一 茶入は亭主濃茶を仕廻水壺の蓋をする時茶入御見せあれと望むべし
茶杓は主茶碗を取りに出たる時望みてよし。茶入の袋も見度ば此時望み然るべし。
(略)
江戸時代の作法。
水指の蓋を閉めるとき、茶入の拝見を乞う。
茶杓、仕覆は茶碗を水屋に戻す時に乞う。
江戸時代にも茶杓の拝見はあったわけか。
聞書:
一 亭主水指の蓋をする時に得と御仕廻の上御茶入拝見致し度よしいふべし。
亭主茶入をふきて出す時分に御茶杓御袋も見物致したきよしいふべし。
(略)
大正時代の作法。
水指の蓋を閉めるとき、茶入の拝見を乞う。
茶杓、仕覆は茶入を拭いている時に乞う。
亭主がいなくなる前に依頼するので、テンポが改善するし、拝見の時間が長くなる。
…でも、現代の挨拶一回だけで全部済ます方が簡単でいいわね。
聞書のみの項目:
(略)
又見物するに決して道具の善悪云べからず
主の所持なれば挨拶巧者の入る事なり利休の歌に偽ともおもひながらもほめぬれば
ほめぬ信にまさりこそすれ
知らないなー、この歌。
利休がこんなヌルい事いうとは思えんけど…