茶道規範44 要録 爐同縁之事
炉縁の話。
一 春ハ洗縁ヲ用ユ
陽氣埃ヲ擧ル故ニ見テ惡シ故ニ客毎ニ洗ヒテ用ベシ
澤栗ノ目通ヲ以テ作ル
冬ハ塗縁ヲ用ユ。
洗縁ノ古ビタルヲ掻合ニ漆塗テ用是侘ナリ
又不侘人ハ眞塗ヲ用
是ハ檜木地也
(略)
春は「洗縁」を使う。
ぽかぽかして埃が立ち易いので見場が悪い。来客のたびに洗って使おう。
洗縁は沢栗の木目の通ったもので作る。
冬は塗縁で。
洗縁の古いのをてきとーに漆塗りして使うのが侘びである。
でも金持ちは真塗りを使おうね。桧木地に塗った奴。
洗い縁、という概念自体知らなかった。
良く見る沢栗の炉縁は、春に洗って使うもので、侘茶人はそれに漆塗りしたものを冬に使う、という。
口切が有る関係で、茶の湯では秋は式正で、春に向かって段々侘びていく。
埃が立つ立たないとかと関係なく侘びた道具を使うのだと思っていた。
今でもこーゆーやり方している所あるんんだろうか?
炉縁を洗う、というのもちょっと大胆過ぎる感じがする。
っていうか、反ったり狂ったりしそう…