松屋会記と天王寺屋他会記

松屋会記と天王寺屋他会記は、二大「統計を取りたい」茶会記である。


だが、一長一短なんだよなぁ。


松屋会記は、極めて長い期間をカバーする茶会記である。

でも、利休絶頂期の「堺の茶の湯」が記録されていない。


天王寺屋の宗及他会記は、堺の茶の湯が記録されているものの、天正13年で終わっている。


つまり、天正14年頃からの堺の茶の湯がどうなっているのかさっぱり判らない。

奈良での引切の流行が天正14〜15年なので、その時期が利休茶道の流行絶頂期の開始だと思うんだよね。

たいへん残念なことだと思う。