天王寺屋会記における釣釜

続いて炉/風炉について。

炉と風炉×釣りと五徳他の組合せでカウント。

「台子に○○釜」は風炉の五徳他とカウント。「○○釜と板」も同様。
「手取り釜」は原則炉の釣りでカウント。

炉:釣り 炉:五徳他 風炉:釣り 風炉:五徳他
宗達:天文18年 12 8 0 6
宗及:永禄9年 12 9 3 0
宗及:天正10年 21 12 1 8

炉の釣釜はどの年代でも大人気。

風炉の釣りは天文年間にはなく、永禄にはちょっとはやり、天正には鎮静化ってとこかな。
これは松屋会記での風炉の釣り釜の頻度とも合致する。

風炉の釣り釜の流行期間は風炉を五徳などで使う記述がないのも注目か。

でもまぁ風炉自体が人気無いね。
やっぱ茶人は炉を切らなきゃねって事なんだろうか。
常釜が美徳とされた時代には、風炉より炉の方が優先されそうだし。