美術骨董品投資の秘訣12

偽物の話。

しかし、贋せ物は決して高価品に限つたものではない。
贋せ物を作る者は、昔の金なら一点で五銭、十銭、今の金なら一点で十円、二十円しか儲からぬ士ごとでも根気よくやるのである。
だから、こんな安物には贋せ者は無かろうと一寸考えられる品にも贋せ物がしば/\ある。
これは、贋作者が買い手の虚を衝いたという点もあるだろう。
安物だからといつて決して安心はできない。
世間では、この安物の贋作が、安物ゆえに本物と信じられて、所蔵されている場合が非常に数多いのである。

左入の楽なら、高価だろうし警戒するかもしれないが、でも御深井焼あたりだと、警戒しにくい…みたいな話だろうか?
#いい例えかよくわからんが。

うーん。
直観的に「この手のマイナーものの偽物はないよな」と思って店で品物を見ることは多々あるからなぁ。剣呑剣呑。