格好
街を歩いていると、弓が入った袋を持って歩いている人を時折見掛ける。
弓道をやっている人である。
その度に「ああ、弓道ってあるなぁ」と再認識させられる。
弓は、弓道のアイコンだからだ。
街中で歩いていて、和服の人に会っても「ああ、茶道ってあるなぁ」とは思わない。
着物は茶の湯だけのアイコンではないからだ。
弓道人口はだいたい14万人くらいらしい。
茶道人口は300万人くらいらしい。
20倍もいる茶道人口の方が、街中では存在感がない。
陸自の人数もだいたい14万人。弓道と同じくらいの人数、「銃剣道」をやっている人が居るのだけど、街中で銃剣道の木銃を抱えて歩く人を見ないので銃剣道には存在感がない。
銃剣道は基地の中で練習するもので、木銃は基地の外に持ち出す様なものではないからだ。
つまり、判り易いアイコンが街中にあるかどうかが問題なのだ。