松花堂昭乗15

昭乗の松花堂茶室。

挿図より。


此の松花堂の平面圖は古筆の『八瀧珍藏録』に載せられ現存のものと同様である。

どこが同様なんだ…。


現在の松花堂は手前座の前、床の脇が袋戸棚になっていて、その下部が空いて、丸炉が設置されている。

でも、この図ではツリ棚があり、その向うに「見ハラシ」とあるんだから、窓かなんかがあったんじゃなかろうか?
少なくとも袋戸棚の下には吊棚は付けられない。

現在の松花堂茶室は往時を正確には再現していないかもしれない。


さて、外にあるカマドは、金閣寺の夕佳亭を思い出す。

茶室内にひっそり設置された丸炉は萬正寺の茶堂を思い出す。
http://d.hatena.ne.jp/plusminusx3/20140607

なにかこの時代の寺院茶室に特有なスタイルの一部なのかもしれない。