茶道の常識4
さて先章で申しました如く先方が案内状を出すまでに可成り心配もし苦心も致すのであります。
受けた客も此の處をよく察して招きを受けるのであります。
松尾宗吾の語る、茶事のお誘いメールの話。
御存じの通り世間の普通の事でありますが、御案内状の中へ出席の有無を聞く為めに印刷した葉書を入れて送る事が有ります。
此の返事の端書きへ全部集る事が至難で、御返事を出されたのでせうが何處へ行つたか手元へ來ない事が往々あります。
此れでは客としての務が第一番にかけて居るのであります。
ある意味凄い。
この話で判るのは:
- 松尾流家元クラスでも葉書でお誘いを出すことがある。
- 松尾流家元クラスでも返信が来ない事が有る。
ダブルでびっくりである。
俺なら他流とはいえ家元さんのお誘いに返信返さない度胸はない。
この点だけは自信あるぜ。