茶道の常識7

是れと同樣に道具の取合せも四角の相手には丸形、丸形の相手には八角と型ばかりが取合せでもなく又赤色に白、白に黒と色ばかりが取合せでも有りません。
又或る茶事では國づくしの燒物を拝見し又或る茶事では茶碗も茶杓も水指も皆其の季節の銘ばかりの集合で鼻つき合わせて居る事も有りますが、之れ等も皆取合せを誤つて居られると思ひます。
取合せも其上邊だけの取合せでなく、心の取合せでなければなりません。

非常にいいことが書いてあると思うのだが、具体的な指導はなし。
しょうがないね。心の話だから。

 一休の眞似して寺を追い出され
と申す川柳が有りますが、見て來た眞似した風流では埓があきません。
其の眞似した風流を打ち捨てた風流でない處の風流でなければ成らないのです。
即ち上邊ばかりの茶人ではなく上邊の茶人を打ち捨てた心の中からの茶人でなければ成らないのです。

こーゆーもんだ、という惰性・類型は捨てないといけないというわけか。
難しいよな。
そもそも「約束事」のいっぱいある世界だから、どうしても類型化しちゃうもんねぇ。