新修裱具のしをり6

此他に種々の様式がある。

大和表具 今は一般に幢褙の行を称するが、元来この表具は神像神号、或は宸翰に用ひたもので、様式は幢褙に似て居るが、一文字は大和錦、上中下とも大高檀紙で風帯には麻を組み合わせたものを用ひた。
(略)

真行草の行に該当する形式でも、素材によっては真として扱う必要があるわけか。

見切 是は天地を裱褙のやうに廻して、中縁を一文字と同様にしたのである。
佐久間将監の好であると云ふ。
左右の幅の広いのを幢褙見切、輪褙見切と称する。

裱褙は一番外の天地が一枚布で繋がっており、その内側の中廻も一枚布である。
だが見切は中廻が1枚布でなく左右もない…草のスタイルになっているわけね。

袋表具

見切の中縁を略したので、更に風帯一文字をも略すものもある。
その風帯のないのは丸表具とも称する。(見切を袋表具と称することもある)

さらに、中廻自体も無しにし、風帯も無しにするという。

一枚布に本紙が貼られた様な状態なので、丸表具/袋表具なんだろう。

どういうわけか私は裱褙を袋表具として覚えていた。
裱褙も一枚布だからね。

しっかし真行草、裱褙幢褙輪褙という分類って全然分類できて
ないじゃん。