数寄屋図解事典11

じゅあん(樹庵)

日本橋三越新館6階にある茶室。
(略)
樹庵の額は川合玉堂筆。
露地には蹲踞と腰掛待合がある。

今はラルフローレンとかになっている場所。
デパートの茶室に、腰掛待合までつけたのに本席が四畳中板というのは少々狭すぎたのではなかろうか?
この茶室どこへ消えたのだろう。額だけでも捨てたりしなさそう。
とりあえず呈茶する側としては日本橋三越はイマイチなんだよな…。

しゅうえんてい(聚遠亭)
兵庫県竜野町にある茶室。
この茶亭はもと京都御所にあったという説と、二条城内にあったとも伝えられ、安政元年(1854)京都御所炎上のとき所司代であった脇坂安宅が皇居造営につとめた功によって孝明天皇からこの茶室を拝領したと伝え(略)

龍野市に現存し、貸出しまでしてもらえるみたいだ。
http://www.city.tatsuno.lg.jp/toshikeikaku/toshiseibi/tatsuno-syuuentei.html

でも:

使用:建物(茶室・楽庵・御涼所)内を利用される場合は、事前に聚遠亭使用許可申請が必要です。申し込みについては、たつの市都市計画課(0791-64-3164)まで。【建物内、飲食・飲酒禁止】

…どうしろと?

しゅうすいあん(拾翠庵)
松山市祝谷、平山徳雄宅にある茶室。
(略)

平山徳雄は伊豫合同銀行(現:伊予銀行)設立時の頭取。

この茶室は
https://z111.secure.ne.jp/~z111024/kannai/enkai/index.html
奥道後の温泉にあるようだ。
お借りしてお茶をするのもロマンかもしれない。
林汗の茶の湯ならぬ温泉の茶の湯である。