数寄屋図解事典19

なかのぼうのちゃしつ(中ノ坊の茶室)

奈良当麻寺境内にある数寄屋。席は四畳半席、五畳席が、書院に付随して庭に面して造営されており、別に、離れた別棟といて二畳中板の席がある。
寺伝では慶安年中片桐石州が庭園の大改修とともに貴人用の茶席をも造営されたと伝えている。
(略)

http://www.taimadera.org/guide/1/

つまりこの丸窓席茶室である。
かっこいい。
石州の幾何学的才能はずば抜けているとしか言いようがない。

なんぼうあん(南坊庵)

京都大原谷川茂庵別邸内にある茶室。外観は萱葺の民家風のものであるが、内部は書院風の四畳半台目の席は山雲床とやや相似したもので、この席と相の間を隔てて三畳中板の席(二畳は台目畳)を配し(略)

中板の長さ+台目畳で、ほぼ1畳。実質三畳間であるが、

右の三畳出炉と比べ、引き締まった印象がある。

客2名であれば台目畳は十分なスペース。二畳中板の一つ大きな茶室として、いいかもしんない。

にゅーでりーのちゃしつ(ニューデリーの茶室)

印度ニューデリー日本大使館内にある茶室。
昭和34年(1959)3月14日に席開きせられたが、茶室の設計は表千家即中斎の意図によって笛吹嘉一郎の施工で完成された。
(略)

以下のページに詳しい。

http://www.in.emb-japan.go.jp/About_Us/Ambassador_Message_j_2015_3.html

京都で中村外二が作り、それを移築したもの。手が込んでいるし、おそろしく本格的である。

それだけにインドでは荒廃してしまったわけか…。