数寄屋図解事典21

はんしょうあん(半床庵)

東京都文京区駒込林町久米邸内にある数寄屋。
もと名古屋にあったものを先代良作氏が、現在の所に移築し、今回の戦災にも免れた。
席は二畳台目に向板を配し、床の間を下座として炉を逆勝手の向切に構え、客は点前座を中央にして相対座するいわゆる「天の川席」で宗全このみの特色あるもの。(略)

久米良作は東京瓦斯社長。駒込林町は現在の千駄木
現在は官休庵東京出張所になっている。

http://www.mushakouji-senke.or.jp/training/

名古屋にあった茶室ならば両替町久田氏の持ち物で焼失している筈なので3代宗全4代宗也のものってことはなかろう。も少し新しいものではなかろうか?

にしてもいいなぁ、天の川席。

ひがきのちょうずばち(檜垣の手水鉢)

京都市東山高台寺前の円徳院にある手水鉢で、石宝塔の笠石を横に立ててその上下面の中央部を凹字形に切り下げ、笠の頂を削りとり、長方形の水穴を穿ったもので、全体の形は香炉形に仕立てた手水鉢である。
檜垣の名称についてはその出典は不明であるが、檜垣何某の好みではなかろうか。

http://www.kodaiji.com/entoku-in/see/mon.html

…私らなんかより敬虔だったろう時代の茶人がこんなもんを作り、寺が伝世してきた、という情緒がよく呑み込めない。

檜垣は檜垣嫗にちなんでたりしないだろうか。頭の話だし水汲む話だし。

ふくろうのちょうずばち(梟の手水鉢)

(1)宝筐印塔の塔身を利用した手水鉢。京都清水寺にあるものがその代表的なもので、現在は水鉢を支える台石となっている。
(略)

これもか。