庭園入門講座7 岩石・庭石・石組方法

原敬二/加島書店/1976年。

同じシリーズの6,7巻の間に1年以上の間隔があるのはさすがに解せない。

この本も緒言がちょっとイカれた感じ。

石は無生物であり、心もなければ生命もない。
これを植物にくらべれば同じ自然物でありながら、全く生きものの数に加えられててはいない。
そのような石に対する見方は日本人としてはうけいれられない。

むしろそうした考え方はヨーロッパ人野頭を支配していたものであり、シェイクスピアさえも「汝、木きれよ、汝、石ころよ」といっている。
そのとおりであり、それは間違いない。

??

しかしそれは表面の見方であり、東洋人はその裏を見やぶっていて石を人生における人の仲間と見なしている。

???

むしろ植物のように生命があるだけに死というもののある現実を裏がえしにし、生命はないが、それがあるものと心の中に思うだけに死が存在しない永遠の生命とも思われるのである。

いわんとするところはわからんでもないが、うまくのみこめない。

石組のやり方の本がこんな風にスタートするとは…たまげたなぁ。