早稲田大学會津八一記念博物館富岡重憲コレクション 茶の道具

早稲田大学敷地入ってすぐの會津八一記念博物館奥、富岡重憲コレクション展示室の小さな茶の湯展。

展示品は39品だが、見ごたえは十分。

左入の黒楽茶碗。左入にしてはすごい大ぶり。

久田宗全の赤楽茶碗銘「初ちぎり」。
「初ちぎり」という銘は柿のことで、赤楽にふさわしい。これは加賀千代女の句に因んでいるらしい。但し久田宗全は加賀千代女が生まれた頃に死んでいるので、この銘は久田宗全が付けたものではないと思う。

萩茶碗銘「白露」。化け方が美しい。

道八の黒赤一双茶碗「寒山」「拾得」。道八らしい文字を刻み込んだ茶碗。ちょっと商業主義の香りしすぎか?

油滴、禾目、禾目と並ぶ三つの天目。
油滴は大きすぎ、禾目の片方は大きすぎ開きすぎ。これらも天目台に載るのだろうか?

銀で蓋に模様を描いた常張釜も堂々としている。

氏郷の茶杓唐津茶碗銘律僧と、雨漏茶碗銘荷葉は以前斎田記念館で見たものか。

富岡さんの上品で侘びていてそれでいて綺麗。そういうお茶が偲ばれる。
これだけの展示を無料で見せてくれるなんて太っ腹だなー。お徳感半端ないですよ。