数寄空間を求めて3

花見の続き。

その後、土筆摘みというイベントと誹諧発句といろいろ楽しんだあと、「三畳敷の茶屋」に移動する。

承章はこう書いている。
御茶屋に於いて、新院の御振舞なり。御茶の前、御床に筒花入あり、おのおの廻花これあるなり。

花見に廻花か…。

花見の後には花は入れない習い…とかは侘び茶の話であって、貴族の茶の湯は違ったのかもしれない。
しかし、三畳間という侘び茶室であったことは注目していいのかもしれない。
貴族に茶趣味が伝わったのが侘び茶発生以後だからなのだろう。

花のあとは濃茶、そして酒宴となる。
桜花の下に於て、少し御酒宴なり
と承章は書く。

この満艦飾っぷり。

でもどこかで覚えがあるなぁ…と思ったが、近代数寄者の茶の湯と似ているんだ。
趣向てんこもりのところが。