「茶の湯」と「茶の芸術」
トーハクの「茶の湯」展。
1980年に同じトーハクで開催された「茶の芸術」と比べてみる。
まず数から。
項目 | 茶の湯 | 茶の芸術 |
---|---|---|
展示品数 | 259 | 399 |
国宝 | 20 | 30 |
うん。37年前の方がスケールはでかい。つーか1.5倍。
でも展示はほとんどかわんない。喜左衛門井戸が来て稲葉天目が来て卯花墻が来て破れ袋が来て初花が来て…って。
たぶん国立博物館が声掛けて応えてくれるトコが限られているんだろう。
でも「茶の芸術」の方が、よけいなものが混じっていて少しだけ「リッチ」。
1.5倍の生む余裕が豪華さを醸し出しているんだと思う。
逆に言うと「茶の湯」は、削ぎ落とし過ぎ。
ちょっとミニマムすぎるかなーって印象。
37年前と同じ方向で、よりしょぼいことをするくらいならまったく別の切口にチャレンジしていただいた方がありがたいんじゃがのう。