東京国立博物館 茶の湯
トーハクの茶の湯展の謎1。
なんで平日行っても混んでるんですかね…。
トーハクの茶の湯展の謎2。
なんで展示室2は空いてるんですかね…。
もしかするとだけど、展示室1を見終るとミュージアムショップがあって、そこ越えて展示室2なのに気付かず、帰っちゃう人っているのかもしんない。
さて、今回の茶の湯展。全国の名品を集めて展示した大規模な茶道具展なのですが、私からいわせてもらえば「なんで何回も見た老僧とか近所で見れる利休尻膨を並んでみなきゃならないの?」である。
ということで、所蔵が空白の所、つまり個人蔵を中心に見るのが吉である。あと滅多に見れないトコ所蔵のものな。
まず龍光院の油滴天目。ちいさな天目だが、天目よりも天目台の螺鈿がすばらしい!でもなぁ。龍光院はこんなもん出さずに曜変だせよ。何年公開渋ってるんだよ。
物かは蒔絵伽羅箱。義政所持の蒔絵小箱だが、梨地とか蒔絵技法とかが応仁の乱の頃のものとはちょっと思いづらい。
黄瀬戸茶碗。黄瀬戸唯一茶碗形の作例のもの。現物見るの初めて。眼福。
灰被天目の夕陽と虹。この取合せのすばらしさ。
瀬戸黒茶碗「冬の夜」の美しい油膜のようなグラデーション。
始めてみる宗及井戸の美しい貫入。
すっとばしながらちょいちょいつまむといい感じではありました。
一方学芸員の仕事はイマイチだったかな。「利休の取り入れた道具」とか書いておいて最初の道具が利休所持じゃない「流れ圓悟」だったり古田高麗なんて高台が見どころの茶碗を普通に上向きで置いたり。もうちょいなんとかやりようがあるんじゃないかと思いましたわ。