南方録3
第3センテンスは南坊宗啓までの茶人の系譜である。
ざっくり省略して最後の所。
(略)
愚僧モ二代ノ菴主、南ノ坊ト申テ、茶修業ノミノ隱者、大笑ゝゝ、
南方録の「覚書」は、南坊宗啓が茶の湯に関し利休から学んだことを書き記し、
最終的に利休に内容確認してもらった、お茶の本である。
そこに冗談めかした自己紹介を入れる、というのは少々理解できない。
んで第4センテンス。
○客・亭主、互ノ心モチ、イカヤウニ得心シテシカルベキヤト問、易ノ云、
イカニモ互ノ心ニカナフガヨシ、シカレトモカナイタガルハアシゝ、
得道ノ客・亭主ナレバ、ヲノヅカラコゝロヨキモノ也、
未煉ノ人互ニ心ニカナハウトノミスレバ、一方、道ニチガヘバトモ/\ニアヤマチスル也、サレバコソ、カナフハヨシ、カナイタガルハアシゝ
これまた有名な文句である。
上級レベルの人はほっといても心地よい対応ができる。
でも下手同士だと、お互いを心地よくしようとしてとんちんかんな事になってしまう。
…下手な人は下手なこと考えずに自然体にしろ、というアドバイスなんやな。
まぁどうやって上級レベルに達するかの具体性はここにはないけど。
ところで第1センテンス、第2センテンスはひらがななのに、第3センテンス、第4センテンスはなぜかカタカナである。これはどういうことなのだろう?