藪内家茶道入門

藪内紹智/日本放送出版協会/1972年。


…いろんなブログを読んでいて、自分の流派の常識で他の流派の人の点前に文句を付ける人の目撃談がけっこうある。

自分の教わった事が正しい…とついつい考えてしまうのは、自分の教わった事しか知らないからだろうし、また、茶道を一本の道と考えすぎているのだとも思う。


他流の流儀もあらかじめ勉強しておけば、そういう事もないだろうし、少なくともびっくりはしない筈。

敵を知り己を知れば百戦危うからず、である。


というわけで、まずは「藪内家茶道入門」を読んでみたぜ。

…。

やっぱ違うとこは違うぜ。

まず、棗を拭く所。
ビシッ!と構えるのがカッコイイ!

…でも、棗の蓋をふっとばしそうだ。スパーンって。



んで、手元側で清めんのな。
これ、なんか意外。


あと、建水持って退出する時。

建水を左手に持って立ち上がり、あとずさりして踏込み畳の壁付き隅にすわり、

建水廻りしない!バックオーライ!

…絶対ムーンウォークで下がった奴がいるはずだ。


炭点前の後は、

めちゃめちゃ掃き清めながら退出する。
遠州流もこんな感じらしいけど。



あとは客作法。

趣味悠々で気付いてたけど、やっぱりみんな畳の縁いっぱいに座る。燕庵みたいに前に余裕のある、三畳台目以上前提のお点前なんだろうなぁ。


あと拝見したお道具は茶道口の前に返しにいかなきゃならないみたい。


やっぱ他流の流儀って面白いわ。