益田克徳翁伝4 不出来と翁さび

本書の口絵に、非黙手作りの茶碗、不出来と翁さびのカラー写真がある。


“翁さび”は光悦の富士山のような、釉薬の剥げた渋い黒茶碗。


“不出来”はまるっこい飴色づいた黒楽茶碗。


写真で見る限り、どちらもなかなかいい感じの茶碗だ。

いっぺんじかに見れないものだろうか?


“不出来”は東京国立博物館に寄贈されているものらしいので、東京国立博物館で見れる筈なのだが…展示されているのだろうか?

それとも、「寄贈はされたけど…明治の実業家の作った茶碗じゃなぁ」みたいな感じで死蔵されているのだろうか?