お茶5 濃茶と薄茶


著者は言う。

茶の銘に初昔・後昔など「昔」の文字を多く用いるのは舊暦五月廿一日に大抵の場合摘み初める故「廿一日」の三文字をつゞめて「昔」としたのであるといふ。
即ち「初昔」とは第一番目の製茶であることを意味し、従つて「後昔」とは初昔が摘み終へられたから、摘み出されたことを表示してゐるわけである。

上林さんの言う、お茶銘に「昔」と付く理由:
http://www.shunsho.co.jp/2008/03/matucya02.php


うん、著者の説明の方が納得感がある。

っていうか「初昔」「後昔」ってのは紅茶で言う「ファーストフラッシュ」「セカンドフラッシュ」の事だったんだネ。

紅茶でのソレを念頭に置けば、高価だったりしても仕方ないかなって感じですよ。

と言うことは、「別儀」とかは「ファイネストティッピーゴールデンフラワリーオレンジペコー」みたいな等級に当たる訳か…。


現代のお茶銘は、その銘を聞いてもどんなお茶なのかさっぱり判らない、という点、大いに問題だと思う。