利休居士の茶道2 蜂の子

天正十一年正月十九日の朝に荒木道薫が一人で居士によばれてゐる。

この茶会、すごく有名なのだが、出典が良く判らない。
こういう事を調べようとすると、意外に難しいんだよね…。

その懐石は折敷が皆朱、椀は鉢の子、向がはちのこに鯛の酒浸しに、薄鹽、汁が菜のこまごまに鶉のたゝき(略)

鉢の子(応量器)とはちのこ(蜂の子?)がかぶっているのはギャグなのだろうか?


あと、向付は、鯛の酒浸しと蜂の子を合えたもの、なのだろうか?
見た目にグロくなかろうか?


あとあと。

蜂の子を茶で使うとして。

茶話指月集にある様に、“柚子を亭主自ら採りに行く”のをヨシとする利休ならば、蜂の子を自分自身で採ったりしてなかったろうか。

全身厚い布で防御してスズメバチと闘う利休なんて、考えただけで面白いと思うんだが。