茶道の實際6 茶事
襖をあけ主人は用意せる膳部を持出て先づ正客に供する、
客は香物を取りまわし湯桶の湯を飯汁椀に取り分け湯漬けとして香物にて食し終つて膳椀の汚れ箸の先きなど懐中紙にて拭ひ清め元の如く置きつけ連客そろつて箸を落す。
主人の打鳴らす合圖あれば正客以下腰掛より腰をおろし飛石にかがみて其音色を謹聴し鳴終わるを待つて一度腰掛けに落付き一寸間をおいて初入りと同じ順序にて入席するのである。
昭和22年の茶書。
- 生煮えご飯の一文字出し、この頃は無かった模様。
- 「ごちそうさま」の代わりの箸落しは有り
- 中立のうんこ座り有り
http://d.hatena.ne.jp/plusminusx3/20091014
では昭和37年が初出と思っていた銅鑼の聞き方は昭和22年にまでは遡れる様だ。
ということは茶事のいろいろが変わったのは戦前あたり?なのかなぁ。