お茶を漉す

抹茶は漉さないと使えない。まぁ使えないことはないが、ダマが残って飲みにくい。


缶を開けて、封を切ったばかりの抹茶を漉すと、しっとりした質感。

でもこの状態の茶は、茶杓にこびり付いて落ちてくれない事もある。


しばらく経って、またダマになりそうな頃にもういっぺん漉す。

お茶はさらさらで扱いやすくなる。


……。


でも、こんなにも水分が抜けていると言う事は、香りもまた抜ける筈。

漉すということは、お茶とお茶の粒子を引きはなすこと。
つまり空気に晒す事になる。

乾くだろうし酸化も促進するだろう。

味の面からはなるべくなら漉さないのが一番の筈。


という事で、普段使いの抹茶は数日で使う単位だけ漉し、缶の漉していない抹茶の上に重ねる様にしている。

これなら1度漉しただけの茶を連日使えると思ってやっている。


多分、お客様用の抹茶は思う存分漉した後、二度目はもうお客様にはお出ししては駄目なんだろうなぁ。