茶の湯のしるべ7 菓子の作法
本書の菓子の作法がいまいちよくわからない。
懐石の次に菓子が出されます。
(中略)
そしてその菓子が餅類でしたら、お代りを所望してもよいのです。
昔の本には良くある「餅はお代り可」。いまは聞かない。
廃れた時期はいつごろだろう。…もしや俺が知らないだけで、生きているルール?
又會席の時に煮染菓子を出される場合があります。
それには楊枝が添へられて出されましたならば、箸を取らぬ前に楊枝を膳の脇に置き、湯を飲んでから菓子を食べます。
食べ方は楊枝をもつて、程よく切つて食べるもので、決して食べ散らしてはなりません。
そして一度使用した楊枝は、忘れずに懐中いたしておきます。
「煮染菓子」が何を指すものか分からん。
生菓子や水菓子に対する、練り物=上生の事だろうか?
それなら楊枝でほどよく切る意味はわからんでもない。
だが今度は「箸を取らぬ間に」が分からん。
この箸は取り箸なのか?それとも懐石に手をつける前に、ぐらいの意味?
湯を飲む理由も分からんし、そもそも湯はどこから出てきたのか?
菓子を木具の縁高とか、へぎに盛つて出されましたならば、食べ殘しても差支へはございませんが、塗物に盛つて出されました時は、必ず食べて了ひます。
尤も食べ切れない場合は、懐紙を出して殘つたものを包み、懐中へ入れまして、食べ終りました器は、重ねて勝手の方へ寄せておかねばならぬものです。
縁高 or へぎと、塗り物で、処理が違うのも分からない。
「食べ切れない時」「重ねる」から、「塗り物」は銘々皿の様なものを想定しているのかも。
…菓子の部分は読み取れない情景が多過ぎる。
昭和29年には常識的に読み取れる文章だったのだろうか?