茶道教室4 挽き立ての茶
古い茶の、知らなかった使い方について。
挽き立の茶ほど風味色合が良いが、一日置けばそれだけ色香、味ひが落ちてゆく、
果ては俗にいふネコで、茶褐色の固りとなり最早飲料には供せられない。
ネコはダマになった古いお茶のこと。
まぁここまでは割と見知った、体験済みのところ。
しかし、次の行でびっくりした。
然し小兒の汗疣やお股の爛れに塗布して治する効があり、また臭氣止めとなるから、忘れられた茶も粗末には出來ない。
これは卑近な話であるが、こゝで茶の効用について少しく述べよう。
戦前、古い抹茶はベビーパウダーとして使っていたということらしい。
うす緑にまだらになった赤ちゃんは、なかなか不気味な生き物ではあるまいか。
え?みどりご?
…しかし、こんな話を枕に喫茶養生記の話に移行するとは、やるなぁ…。