鎌倉不識庵精進料理十二ヶ月

藤井宗哲/実業之日本社/1994年。

季節の精進料理のレシピとエッセイの本。

精進料理ってのも覚えたいな、と思って買ったんだが

「禅味会」へ入会された、初めての方なら必ず、
「精進料理には、いりこやけづりぶしを使ってもいいのですか?」
と、訊かれる。
生臭いのは一切使わないのが精進料理で、普通は昆布と干椎茸で用が足りる。
他に、かんぴょうや、人参、蕪などの皮を干して使うこともあるが、まあ、滅多にそんなことはない。

この本の調理方法は、

・昆布と干し椎茸の出汁で煮る
・砂糖で甘く煮る
・醤油で辛く煮る
・くるみと合える

の組合せなので、こう…読んでいて…よだれが出ない。
ちょっと単純過ぎないだろうか?

個人的に大好きな煎り大豆の出汁が出てこないのがホント不満…。

読書の段階ですら出汁は大事だ。おいしそうさに影響するもん。