茶の湯テキストブック 改訂版宗偏流
山田宗囲/主婦の友社/1977年。
他流の本は、自流との違いを読み取って、他流の茶に招かれた時にびっくりしない為に読む。
つまり、あらかじめ、今びっくりしておくのだ。
当流では、点前の前に喫茶の呪文を唱えます。
若 飲 茶 時 当 願 衆 生
供 養 諸 仏 掃 除 睡 眠
な!なにィ?
…多分点前座で亭主が呪文唱え始めたら、知っててもびっくりすると思う。
では読み下してみるゼィ。
モシ茶ヲ飲ム時ハ マサニ衆生願ウベシ
諸仏ヲ供養シ 掃除ト睡眠
掃除と睡眠?掃除と睡眠ン〜?
ほのぼのというか、なんというか。掃除と睡眠がショッキングすぎます。
とりあえず驚いとくゼィ。
古帛紗/出帛紗無しで、濃茶の時は茶碗を直に持って飲む。
なのに使い帛紗の他に、道具拝見用とお運び用がある。
茶巾は“しぼりかけ茶巾”で茶碗に仕込み、点前中に絞って“ふくだめ”る。夏も冬も毎日が洗い茶巾って感じである。
茶杓を含む拝見時には八代の考案した拝見盆を使う。
これはちょっといいかもしんない。繁雑な気もしますけれども。
宗旦オキニで不審庵/今日庵ダブルホルダーなので、もっと千家っぽいのかな、とか思っていたが、裏には全く似てないし、表からも結構違うお点前な気がするなー。