千宗旦古流伝書6 女点前
本書には「千宗旦古流」の薄茶女点前についてまとめた章がある。
一 帛紗ノ腰ニハサミ様及ヒ抜取様図ノ如シ
一 茶巾ヲ持チナガラ両手ニテ茶碗ヲ取上ケ其茶碗下ス時モ両手ナリ
一 茶ヲ点テ其茶碗右ニテ右ノ膝頭脇エ仮置シ体客ノ方エ向キ通リ
両手ニテ客前ニ出ス茶碗戻リタル時モ同様ノ手順ナリ
其他男子ノ点前ニ異ル事無シ
帛紗の付け方はどの流派でも男女違うだろう。
茶巾を持って茶碗を持ち上げる時…すなわち茶碗の湯を捨てる時は両手持ちである。
男は片手でいいという事だろう。
あと、茶碗を持って客の方へ向くのではなく、茶碗は右に仮置きし、体をターンさせてから両手で持ち上げ客に出す。
肱を締める様にすればキュートなしぐさになりそうではある。