茶道入門7 茶碗の拭き方

本書にはお点前の入門編も載っている。
大変珍しい志野流のお点前である。

ただ、僅かな挿絵+くどい文章で説明されており、非常に解読が難しい。

そんななかで、あんまりな挿絵があった。


茶巾で茶碗を拭く時、ひっくりかえす、の?

該当部分の文章は以下の通り。

構えた茶碗を一度向うの縁を下げ又元に戻して、中のお湯を振りそのお湯は建水にさつとうつします。
次にはそのままの姿勢にて左親指を茶碗の縁にすりあげ、四指を高台にあてて確かりと持たせましたら、茶巾を釜の蓋からつまみ取りました時の形に持直し、その時茶碗の縁から茶巾を離さないように注意して、茶巾を茶碗の縁の外へすべらせて、掌を上に向けて、茶碗の雫を拭き取ると同時に茶碗を半分起し、手は伏せ茶巾を茶碗の中に入れます。
そして茶碗ははじめの構えに戻し、入れた茶巾の一の折目は、向うに向いておりますから、それを人差指と親指の先きでつまみ上げ、手首を返すようにして、第一挿入図に示した如く、向う縁左親指のきわに掛けます。

さすがにひっくり返す様には読み取れない。

挿図の印刷ミスじゃないかと思った。

が。

むう。次の挿図もこうか。

ひっくりかえした方が茶碗の水分を落しやすい、という事を考えると、あながち間違いとも言えないし…。

でも茶巾が手の甲にぺとっとなっちゃうか。

なんにせよ他に志野流のお点前の本がないからねぇ…。