竿もの

さくら通りの桜吹雪の中、日本橋高島屋へ向かう。アスファルトは花びらで真っ白。わざと掃除をせずに「ごちそう」にしているんじゃないかと思う。
そのさくら通り、せっかくの桜並木が昭和通りで分断されている。渡るには歩道橋を上がるか、八重洲通りまで戻らなきゃいけない。気分も分断されて大変に不粋。なんだか残念だ。

さて、高島屋鶴屋吉信で生菓子を買う。横に綺麗な竿物菓子があるのに惹かれる。が、会社で食べ切れないし断念。

そういえば、竿物菓子って茶道で使う事はあるのだろうか?

少なくとも私が参加した呈茶、大寄せの類で竿物切った物が出て来た事はない。

竿物である以上、切らなきゃいけない。何人分かをまとめて菓子鉢に盛る以上、大きさにバラツキがあると困るだろう。
大寄せで何百人分か切るのは大変な労働だろうし、私の参加した大寄せの水屋スペースにはとてもまないた置いて切りまくる作業スペースはなかった。
お稽古で出て来た事がないのもおんなじ理由だと思う。稽古場にはおそらく包丁も置いていない。

でも、茶事だとどうだろう?客が大勢ってわけじゃないし、懐石出す建前上厨房スペースはある筈だ。出し様はある気がする。

虎屋(一応上生作ってるみたいだけど)とか清閑院とか、竿物が売りの所は茶の湯とどうかかわるんだろう?経験が浅いせいで正直良く判らんなぁ。