良寛

茶道全集を読んでいて、良寛のエピソードを知った。

内容の割に文章が長いので要約する。


茶席で暇だった良寛は、鼻くそをほじって丸めていた。
お茶が自分の前に回って来たので、じゃまな丸薬を右側に捨てようとした。
右側の客はじろりと睨んでブロックした。
しかたなく左側に捨てようとした。
左側の客もじろりと睨んでブロックした。
しかたなく良寛は丸薬を鼻の穴に収納した。


…解良栄重の良寛禅師奇話、という本が出典らしい。

こういうエピソードもある。


良寛が濃茶に参加していた。
お茶が自分の所に回って来たので全部飲んでしまった。
まだ次客が残っているのに気付いた良寛は口に含んだお茶を茶碗に戻した。
次客は念仏を唱えてそれを飲んだ。


良寛は「茶人臭き」が嫌いだったらしい。このエピソード2編は、そんな良寛の人の悪い「てんごう」だと思う。

とりあえず亭主はその悪ふざけを看過せず、そっと懐紙を差し出すべきだし、もう一杯点ててあげるべきだったんじゃなかろうか?


さて、岡山倉敷では毎年、良寛を偲ぶ良寛茶会というものが開かれていて盛況のようだ。
もちろん、茶人臭さのない茶会の筈だ。でなきゃ良寛の本意に沿わないもんな。

ほじほじころころ/ごくごくえろえろを皆が繰り返す…んだよな、当然。あ?

ちょっと遠目に見てみたい気がする。混じりたくは、ないですけど。