北村美術館 秋興の茶

…暑い。

東京から帰って来ると、予想外に夏な感じの京都。

そんな暑さの中だが北村さんの中は秋。


天明 霰傘地文釜。えらく迫力の有る釜だが、替え蓋が可愛い。取っ手が竹の枝みたいになっていた。

利休茶杓“タヽイヘ様参”。全然利休形には見えない。蟻腰のないトコが特に。

覚々斎茶杓“枕さひしくよのさむき哉”。超下手な茶杓。下手な茶杓に長い銘付けるのはどうか。

菊図赤楽茶碗。左入二百の内。左入らしいシャープエッジ。


この美術館で感心するのは道具の取り合わせ。

白磁の汲出碗を栗殴盆に載せるとか。古天明釜には時代沢栗の炉縁とか。

いいよねー、勉強になるよねー。