男と女

うちの流派には、明確な男点前、女点前の区別がない気がする。

男は釜の蓋を熱くても素手で取る…てな事はなく、ふつーに帛紗で取る。

大きなアクション、例えば卓の上に荘られた棗を下ろす時、右手一手で下ろすか、左手で受けて持ち直し二手で下ろすかは男女の別とゆーより、体格的に一手でできるかどうかが問題だ。

ふくさの付け方/取り方や、正座した時の膝の間の間隔は男女に違いがある。でもそれって男女の差というより、服装的体格的な差異をどう吸収するか、程度の話での差しかない。もし男が女の着物と帯をしていたら、女のやりかたになるだろう…そんな勇気は無いけど。

男点前/女点前がない、というよりは点前は男っぽいの一つしかなくて、女も可能な限り男らしく点前している…って感じがしなくもない。