京都館 立礼体験

昨日の続き。

八重洲口の京都館には立礼台がどーんと置いてある。

普通、立礼台がある場合、それは呈茶を意味する…のだが、京都館では呈茶はない。
自分で立礼台を使い、茶道体験できる、それがここの立礼台の意味である。

先生が付いて指導してくれて500円。月〜木の12:30〜16:30、という利用しにくい時間なのがちょい困るが昼休みにチャレンジしてみた。

立礼台に座る、という体験は初めてだ。屏風の前に座るのもなんか気恥ずかしい。

先生の流派は表。でも立礼台はなぜか裏。道具は京都館側が用意したもので、いまいち先生も使いやすいとは思っておられない御様子。
一応経験者である旨説明し、立礼台ならではの部分を教えてもらう。特に道具の置き合わせを。

水指から釜までの距離が長い。

水指が体の前にないので、茶筅や棗を置く場所が遠い。

釜が体の前にないので、柄杓の置く角度が難しい。というか、どこを正面の基準にするか見当も付かず、結果的に完全な自己流になってしまった。立礼台での点前とふつーに風炉の点前をするのとでは、道具の置き方とそれによるさまざまな角度の違いしかないんだから、ここを勝手にやっちゃ意味なかったかもなー。

でもま、なかなか面白かったですよ。

さて注意事項。

「先生付で指導をお願い」する事も「完全に一人で勝手に立礼する」ことも可能。レジでどっちにするか申し出る事。結構リピーターが居るみたいで私も黙々とお点前している男の方をみましたよ。

あと、自分で点てたお茶は自服なんだけど、500円の料金では想像できないくらいの量の菓子が出る。竿物一切れが出たので、安心してお茶を頂いたら、その後での干菓子4つ、落雁2つ、甘納豆に金平糖と小箱に一杯分位でした。食べ切らないので自分で菓子いれる箱持ってた方が無難。

なおここの水指、でかい急須。むう、私が思うような事は先人が成し遂げているわなぁ。でも、自力で至る事も大事、と思っておきますか。