風炉灰の話

山藤宗山著。

風炉灰の仕様
(1) 風炉の底に奉書紙を敷いて
(2) 奉書紙の上に底土器をのせて
(3) 灰を入れる
(4) 五徳を据えて
(5) 粗方の形造りをして前土器を立て
(6) 釜を合わす
(7) 正面に向かい姿勢を正しくして
(8) 前から仕上げて
(9) 向うを仕上げて
(10)中を仕上げて底に坎の卦を書く

先生!その8から10をもっと詳しくお願いします…そんな本。

七割は風炉の種類の説明。一割は灰の説明。
残り二割も心構えとか、精神論とかなんだよな。
ほとんど写真とかが入ってないのでなにがなにやら。
あまり実際的でない本かも。

ま、昭和36年の本なので仕方ないか。

でも、この本を参考に無理矢理灰を切ってみるぜ!

風炉を回したり、風炉を抱きかかえる様にしたり、又風炉の横側や後からするなどは、要領の良い仕易いやり方の様に見えますが、これらもよい灰形を仕上げる事ができません。

先生!右側の灰がうまくなでなで出来ません。左手でやっても、やっぱ難しいです。だから回しますね!すいません!

でも30分やったトコで、きれいにはできないと判断し、現状に妥協した。

平行線が作れないとか、それ以前に直線が作れないとか、五徳と前瓦を綺麗に置けないとか、はしっこに灰が寄るとか、前瓦と五徳の間が辛いとか、そもそも二文字押切のゲンブツを見た事がないとか、いろいろ判ったぜ。

あと、カレー用スプーンより、灰匙の方が圧倒的にきれいにできる、というのも判ったぜ。

これがその初灰形。恥ずかしいが載せておく。
「ああ、こんな下手な時代もあったね」と言える様になれますように。