茶之湯 無古無今

戸田宗寛 著/講談社/1980年。

http://d.hatena.ne.jp/plusminusx3/20090203

林左馬衛「茶道史の散歩道」の対談でもすっとばしてた戸田勝久先生のお父さん。

もう"硬骨漢"としか言い様の無い印象の方だが、その方の書いたこの本はそれはもう固い固い。

私は、現代的でないと言われても、茶の湯を自分の意志から稽古するつもりであるのならば、その第一条件として、その稽古中は、必ず和服着用を希んでおります。
茶の湯のそもそもの発端が、和服を着ることによって作られた作法であるからです。それを条件としてもできないとあれば、止むを得ないので、門人として受けないことにしております。

これぐらい堅い。

後半の章立てを抜き書きしてみる。

  • 教授者としての自覚
  • 道具商と教授者の立場
  • 茶会への提言
  • 序破急の口伝

堅いでしょ?でも噛めば噛む程味が出る、いい本でもある。


私には業躰修行の部分が大変興味深かった。
70年前の今日庵住み込みでの業躰修行は、実質単なる雑用係とは。

茶の湯無古無今 (1980年)

茶の湯無古無今 (1980年)

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