箸が転がっても

立花大亀の「利休に帰れ いま茶の心を問う」。

実はこの本を買ったのは、ぱらぱらめくって以下の文章に激突したから。

ところが、この懐石で、イヤなことが一つあります。
それは、普通は食事がすむと、箸を落して音を立て、その音で外の亭主にすんだことを知らせるのですが、これが私には非常にイヤなのです。ですから私は、いくら人から言われても、箸は落さないで、静かにおきます。イヤな形式ができたものだと思います。

やっぱそう思う人イターッ!

…すっごく一般的な作法から外れたやり方なので前から疑問に思っていた。

でも音で知らせないと客の「食べ終ったよー」を亭主が知る方法がないって事だよね。時々給仕口ちらっと開いて亭主がのぞきこんできたらうざいくてたまらない。

もっとも茶事では「頃合いを見計らって」が多いので、察すればいいじゃん、という説があったりなかったり。

なのでここで

客と亭主の間の必要性 > 一般的な作法

となってでも、こうしているわけだ(よね?)。


…思ったんだけど、みんなで「ごちそうさまでした」って言っちゃ駄目なん?

一般的な礼に適うし、水屋への合図にもなると思うんだけど。