ブレンド

はなこさんから、抹茶は原料、ブレンド具合などが非公開である、というコメントをいただいた。

確かに。

抹茶は、元となる碾茶の産地、農園が明らかになっていたためしがない。

当然、どういう茶をブレンドしたものなのかも全然判らない。


では私の感覚では。

少なくとも紅茶の世界では、ブレンド茶は、農園指定のノンブレンド茶に較べ、はるかに安く、格の落ちるものだ。

ファーストフラッシュダージリンで、農園指定はモノによってはうっかりすると50gで5000円とかするのに対し、ブレンドだと100g2000円とかだったりする。


ま、ブレンドにはブレンドで、安定した味/品質が楽しめたりといい事もあったりするので、必ずしも否定しないが、突き抜けた味はやっぱ特定農園産、って感じだ。


抹茶がブレンドされているのは、おそらく品質の安定の為だと思う。

思うが、同時に客である茶人がさほど茶のうまさの善しに拘泥していないのを良い事に適当コイてる気がしなくもない。


逆に言うと、抹茶の最高級品は農園レベル/あるいはどの畝なのか指定までされていて、とてつもなくウマイ!って事がありうるかもしれない。

少なくとも、佐々木道誉の時代はそういう価値感があったのではないだろうか。


なお、紅茶のブレンダーが原産茶葉の農園とブレンド率を公表している例は見た事が無い。
珈琲ではどことどこの豆を使ったブレンドか、という事を公表している例はある(但し喫茶店のハウスブレンドに限る)が、豆の割合までは見た事が無い。
だから、抹茶もここは無理なんじゃなかろうか。