古事類苑25 星の煌き

茶道筌蹄より:

曜変 星のごとき數あるを天目の中にて曜変と云、

我々は年に1回くらいは曜変天目を見る機会が有る。

でも、江戸時代に、美術館はない。

だから、こんな知識があっても、おそらく想定読者の誰も曜変天目を見る事はできずに人生を終えたと思う。

そういう意味で私らは幸せかも知れない。それでお茶を呑む機会はなくとも、だ。

それでもこの知識を伝えたい、という著者の想いはどのへんにあったのだろう。
また、読者は「曜変」に対して、どんなものを想像していたのだろう。

興味深い話である。