棗の原型は茶入の挽家だという。
でも、美術館で見る挽家は、棗と似ても似つかない形態だ。
まぁ挽家まで展示されるような茶入は、漢作唐物肩衝ばっかりなので、背が高くて大きいものなのは仕方がない。
漢作唐物肩衝の挽家は、棗が入りそうなくらい大きい。
…。
背の高い挽家の蓋を開けると、少し小さい挽家が入っている。
少し小さい挽家の蓋を開けると、もっと小さい挽家が入っている。
こういうマトリョーシカ薄茶器はどうだろうか?入れ子構造に関しては応量器で実績あるんだしさ。
あ、内側の薄茶器が出てくるたびにいちいち袱紗さばいて拭かにゃならんのだと、お点前があまりに面倒か。