茶道辭典 その6 利休居士三十五ヶ條の嫌忌の諭示
利休が定めた35の嫌忌として、以下の35が紹介されている。
- 炭斗水指兩箱持
- 茶入茶碗天秤持ち
- 座するに浮尻
- 手鼻かみ
- 我こそ顔
- 功名ばなし
- 人言云ふ
- 下げ巾着
- 寝むら
- から杓
- 死杓
- 油杓
- 打杓
- 生荷手
- かき茶碗
- 足すり茶碗
- 手かひ茶碗
- 帽子着茶碗
- つまみ茶巾
- 蟹はさみ
- 追かけ茶入
- すりこぎ茶筅
- さがり引
- ねりぬき茶筅
- みがき茶杓
- すり茶杓
- 居合腰
- 尻むき砂けり
- からすとび
- 米ふみ
- 底かき灰
- 引ずりばさみ
- 五徳ばさみ
- 丁字
- 十文字
でもこの辞典内で具体的な内容の紹介されているのは以下の二つだけ。
足すり茶碗:
茶碗其他の器物の置き合はせ移動等の場合、畳の上をひきずる如くなすことを云ひそれを嫌ふ。
油柄杓:
柄杓扱ひの時、恰も油賣りの油を注ぐが如き恰好で、湯水を汲みうつしするを云ひこれを嫌ふ。
私もこの話はいくつか教わっている。
蟹はさみは、チョキで道具をつまむ事。帽子着茶碗は、濃茶を飲むときに上にさしあげ過ぎる事、だったと思う。
でも残りが判らん。知りてぇ!
ちなみに辞書には三十五に入らない以下の嫌忌が紹介されている。
コエビシャク(肥料柄杓)
柄杓より湯水をあける時一度に肥料汲み柄杓より肥料をあける時の如くどぶ/\と注下させうるを云ひ、之を忌む。
柄杓からドッブワーっと注ぐわけやね。これは判らんでもない。
ムツキヌグイ(襁褓拭)
茶碗の呑み口を茶巾で拭ふ時、その雫を下より上へ拭き上げることを云ひ、甚だきらはれる。
こっちはいまいちどういう事か判らんね。