茶道名数事典10 天下の三舟

天下の三舟 てんかのさんしゆう

淡路屋舟・針屋舟・松本舟の三花入をいう。いずれも大名物、砂張三日月形釣舟花
入で、所持者の名を冠して世に喧伝されたもの。これにひらたぶね・茜屋舟を加えて五舟という。

ひらたぶねは変換できんかった。

さて。

淡路屋舟は淡路屋宗和。
松本舟は松本珠報。
針屋舟は針屋宗春。

茜屋舟は茜屋宗左だろうか。
ひらたぶねは今、根津で展示中のおしぼりのトレーみたいな奴。紹鴎所持。

すべて、室町末期の豪商達に因んだ名前。


大友瓢箪→上杉瓢箪みたいに、所持者が変わると名前が変わることもある筈なのに、これらはいまだにその当時の名称を残している。


つまり、釣舟花入というのは、堺の商人達の流行で、後の時代にはあんまり重用されてないってことなんじゃないだろうか?