父は家元
来年早々、遠州流の映画が上映されるらしい。
本作「父は家元」は430年の伝統を受け継ぐ遠州茶道宗家の13世家元小堀宗実の活動に密着取材し、茶道の芸術性とその背景にある日本文化の真髄を浮かび上がらせます。
さらに家元の娘がナレーションを担当。伝統を受け継ぐ茶道の家族の実像が内側から語られます。
うむ!ダメそうだ。
全国から千人あまりの門人が集まり開かれる豪華絢爛な大茶会などの様子を余すところなく撮影。
権勢誇りたいだけやな。
ちゃうんやったら「様子をあますところなく」映すドキュメンタリーなんやから『レスリングウィズシャドウズ』みたいな内幕暴露してくれるんやろな?
派閥の対立やセクハラ、謝礼という名の搾取に客への陰口。そういうものが出てこないと見っごたえないよねー。
…ま、時期的に「利休にたずねよ」にあてこんでのエクスプロイテーションみたいな気がするわねぇ。
遠州流には特に興味がないので、武者小路千家のドキュメンタリー「息子は若宗匠」とか、裏千家のドキュメンタリー「息子が詩人…」、江戸千家のドキュメンタリー「叔父も家元」とかの方が見たいので、ぜひこのタイミングにお願いします。